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「働く」と「傍楽」

誰のために働くかで、モチベーションは大きく変わります。

たとえ話に置き換えて考えてみます。

ある会社の社長から20kgの荷物を富士山の頂上まで運んで欲しいという依頼があったとします。
報酬は10万円です。
決して悪い話ではないと思います。
しかしいざ始めてみると、荷物を背負った状態での登頂は想像以上に大変で、途中で休憩を挟んでからというもの、登頂をやめてしまいました。
そしてこう思います。
「こんなにも大変なら、最初からこの話を受けなければよかった」と、
そんな時、1人の若者が自分と同じくらいの荷物を背負って、山を登っていくのを目にします。
自分以外にも同じような役目を背負っている人を見て、まるで仲間を発見したかのような喜びにひたり思わずその彼若者に声をかけました。
「その大きな荷物を背負ってどこまで行くんですか?」
若者は「頂上まで」と答えます。
自分と同じ境遇だということにさらに喜びを感じ、その若者と一緒に登れば1人で登るよりも辛くないだろうと考えます。
「ここらで少し休憩して、一緒に登りませんか?」
しかし、その若者は休憩などしている暇はないとせっせと足を進めて行きます。
「君はいくらの報酬でこの役目を引き受けたんだい?」
「そんなものはもらっていない」
「え?」
若者は自分の母親が頂上で荷物とその中に入っている薬を待っていると話していました。
そのあと、その若者に追いつくことは決してできなかったのです。

つまりは、自分のためだけに取る行動と誰かのため、誰かを助けたり喜ばせたりするために取る行動では、やる気も本気度もまったく変わってきます。

そういった意味でも、仕事をする中で「働く」を「傍楽」に置き換えて考えることで、その仕事により熱心に向きあえるようになるかもしれません。

仕事の魔法
中村信仁
株式会社ビーコミュニケーションズ
2008/7/10